私は子供時代から怪獣映画、特にゴジラシリーズが大好きで、これまでに全作品を見ています。そんな私が『シン・ゴジラ』を見て感じたのは、これは怪獣映画ではない、ということですね。当然のことながら、怪獣としてのゴジラは登場するのですが、それは人類に脅威を与える災害としてであって、キャラクター的な存在感が感じられないのです。代わりにその未知の災害に翻弄される人々の様子がメインに描かれています。そうした理由から怪獣映画としては評価できないのですが、代わりに災害パニック映画としては非常に秀逸だなと思いました。とりわけ日本という国家が滅亡の瀬戸際に立たされる様は、東日本大震災を経験した日本人にとって、とても感情移入できる展開だったと思います。自然災害の脅威に抗い続けてきた日本人だからこそ熱く没入できる、そんな映画だと思います。
30代男性
新ゴジラ改めてシンゴジラ良かったと思います。形態が変化するとは思っていなくて昔のゴジラとも違い戸惑った部分もありますが最初の形態では気持ち悪い感じのゴジラでしたが形態が変化して見慣れているゴジラに変化したのにはやっぱり安心感動しました。今までのごじらの生態系とは違う出だしだったので現代風にアレンジしての登場で良かったとおもいます。後は石原さとみさんの英語力に凄いとおもいました。英語が堪能でかっこ良かったと思いました。後、いつもの自衛隊の攻撃もありましたが何故勝てないのに攻撃するのかが毎回不思議です。後、色々なところで有名俳優が出ているので見つけるのも楽しいです。ゴジラには誰も勝てない。そこは昔ながらでほっとして良かったとおいました。今までとは違ったゴジラがみれます。
50代男性
終始ハラハラドキドキして、おもしろかったです。普段見慣れている街がゴジラによって破壊され、その合間を逃げるシーンが、知っている場所が出てき過ぎて、何度も見返してしまいました。私の家は破壊されなかったので良かったですが、臨場感あり過ぎました。矢口蘭堂はもちろん、他の巨大不明生物対策本部のメンバーが個性ありつつも、純粋に仕事に一生懸命で、がんばっている姿に共感しました。日本政治の融通が利かない悪い面が出ていましたが、一掃されて新内閣発足。最後に「この国はスクラップ&ビルドでのし上がってきた」「せっかくだから、使える政府に作り直す」の発言。現実世界でも作り直してほしいものだと共感しました。全体的には、要所要所の音楽がとても良く、印象に残っています。
40代女性
今まで時に子供達のヒーローとして、時には正体不明の怪獣として、ゴジラの存在そのものに焦点が当てられていた今までのゴジラ映画とは一線を画し、現実世界にゴジラが出現したら果たして日本政府はどう対応するのか、というテーマが新しく、ゴジラという存在の恐ろしさにより鮮明な輪郭を与えている。そもそもゴジラとかなんなのか、何の目的で出現するのか、そこについて詳しく言及し、詳細設定も用意されているのはゴジラシリーズでも今作が初めてかもしれない。キャッチコピーでもある、現実対虚構。災害のように現れるゴジラという存在を、現実が立ち向かうべき虚構として選んだことその物が、現状の日本に対する大きなメッセージでもあるのかもしれない。
30代男性
従来の特撮シリーズの内容を知らないので、劇場公開当時は「全然ゴジラの設定なんてわからないから楽しめなさそう」と思って観ませんでした。劇場での上映期間も終了し、テレビで地上波初放送に至りようやく視聴。そして猛烈に後悔しました。「なんでこの傑作を劇場の大きなスクリーンで観なかったんだ!」と。突如出現し、日本の国土を破壊・蹂躙していく謎の巨大生物。破壊行動の恐ろしさはさておき、まるで生まれたての赤子のような振る舞いを思わせる孵化したばかりの第一形態。そして海から再度上陸した時の第二形態が孕む絶望的な恐怖、禍々しさ、しかし相反する一種の神々しさ。その進化の過程の描写が秀逸だと感じます。特に鳴き声。終盤に明かされるゴジラが生み出された理由を知れば、その意味も「なるほどなぁ…」と納得。ゴジラによる理不尽な破壊に右往左往し、○○委員会や○○会議といった集まりばかりで一向に解決の糸口を見出せない旧態依然とした首脳部や官僚達に対する強烈な皮肉、そんな五里霧中の状況を打破するべく集ったのは、どの組織からもはみ出し者扱いの強烈な個性の天才たち、という爽快さも含んだストーリーも、この映画の面白さを引き立たせるエッセンスの一つでしょう。庵野監督らしく、1、2回観ただけではこの物語全てを完全に理解することは難しいですが、その難解さもまた面白みの一つ。時間も長い大作ですが、年に一度はじっくり見返したくなる作品です。
30代女性
ゴジラ作品の中でも一際絶望感を観ている人に抱かせる作品だと思いますし、形態変化をするのは意外性があって第1形態から見慣れたゴジラになったときはとてもワクワクにも似た高揚感で心が高鳴りました。海に捨てられた放射性廃棄物に適用して生命維持をしながら放射性物質で攻撃をするシーンは核に対して考えさせられるところでもありましたし、現代の日本をリアルに描いていて本当に東京にゴジラが出現した映像をテレビで見ているかと思うほどで恐怖を感じました。また、キャスト陣が早口でセリフを話していてより緊張感を感じるのでテンポが良いですし、場面の切り替わりや緻密なカメラワークでいろんな専門分野の人々がゴジラを倒すために奮闘していることがよくわかるので素晴らしいなと感心しました。
20代女性
最初はどうして今更ゴジラなのだろうと不思議な気持ちでした。ただ観た後は、あぁこれはこれでありだったのだなと納得しました。庵野監督が理想の世界観とやりたいものを思いっきり出した映画だと思います。エヴァ好きな人はとても満足で、観た!!と思えるような作品になっています。もちろん出演者の方も豪華で石原さとみさんは好きな女優さんなのですが、男前の代表、竹野内豊さんが出ているではありませんか。竹野内豊さんが上司だったら、と考えるだけでもお得な映画だった気がします。長谷川博己さんもかっこよく、普段は優しそうな目元なのに映画の中ではキリキリして見えました。私は結構好きな映画で、社会の中であぁ上の人ってこういうことあるなぁと冷静に観れる映画になっていました。テンポもよくあっという間に観れる一本だと思います。
30代女性
内閣官房副長官の矢口蘭堂を演じる長谷川博己さんのスマートで熱い演技が、カッコ良かったです。そして何よりもゴジラシリーズの中でも今回の「シン・ゴジラ」は、よりリアルに演出されており、まるで現実世界の東京で本当にゴジラが現れたかのようでした。また、物凄い迫力のゴジラに圧巻し画面越しにも関わらず恐怖を感じ、やはり前回から12年ぶりの映画化ということもあり、今までよりもパワーアップしているなと思うのと同時に、長年続いているゴジラだけれど今でも凄いと思わせてくれるのは、時代と共に映画の演出であったり、作品が時代に添うように進化し続けているから、今でもこんなにも楽しませてくれる魅力的な作品なんだと実感しました。
30代女性
監督がヱヴァンゲリヲンの庵野秀明さん。実写とだからということではありませんが、自衛隊の描写がリアルティにあふれていて、演出上の変な脚色もなく緊張感のあるゴジラVS自衛隊の戦いが見られます。自衛隊の隊員の配役に数カットしか出てこない端役でも有名な俳優さんを排していて、見返し要素もおおくて見返すたびに新たな発見のある奥の深い作品でした。ゴジラは核物質を吸収したことにより成長。東京への上陸。放射能と核物質をまき散らして東京を破壊するシーンは圧巻。福島原発を思い返す描写も多くなかなかに挑発的な演出が多いのも特徴でした。最後のゴジラとの戦闘で、お約束の列車爆弾。列車の爆破や衝突による衝撃で跳ね上がるシーンはちょっと作られた感はあり居ましたが、十分にたのしめました。
40代男性
いまや世界に誇る存在となったゴジラの日本リメイク版。ハリウッド版とは違い、渋さのあるザ・ゴジラな世界観がたまりません。過去の作品と繋がっているわけではないので、本作品のみ見る方でも楽しめます。ゴジラへどのように対抗すべきか、という大人たちのやりとりが本作品の魅力なので子どもというよりは大人向けの作品に仕上がっています。興味深かったのは石原さとみ演じるアメリカ大統領の特使です。キュートなビジュアルの石原さんですが、英語まじりで話すエリートの役でとってもかっこよかったです。また、最新技術を使った特撮シーンもこの映画の見どころだと思います。よ!さすが東宝さん!と思わず言ってしまいたくなる映画でした。
30代女性
これまでたくさんゴジラに関する映画がつくられてきましたが、今までで一番恐ろしい見た目と能力を持っているのがこのシン・ゴジラだと思いました。ゴジラのトレードマーク的な存在である放射熱線も口から吐くだけではなく、尻尾や背中のヒレから放出するなど新しい技を見せてくれるところもワクワク出来て良かったです。さらにこれまでのゴジラシリーズと違った部分といえば、シン・ゴジラが形態変化をしていくということです。最初は従来のゴジラとは程遠いヤモリのような見た目をしているはずが、徐々にゴジラっぽい姿に変わっていく様子には興奮しました。着ぐるみではなく、フルCGで表現されたシン・ゴジラの異質な感じも含めてこの映画の魅力だと思います。
20代男性
歴代ゴジラ作品を見ることなく、本作品からゴジラ作品を見ましたが、まさに自然災害vs日本国民の構図を完璧に映し出しており、これぞ日本の総力戦とも言える底力を感じる素晴らしい作品でした。特に、よくある迫力重視の構図やストーリーのみならず、自衛官同士の阿吽の呼吸や、官僚たちのリアリティ溢れる会話や行動は作品全体に現実感を醸し出し、いかにもノンフィクション番組を見ているかのような気分になりました。また、なんと言ってもゴジラの姿には大変驚かされ、また非常に恐怖になります。映画冒頭部のゴジラ出現シーンでは、正体がよく掴めないまま被害が増大していくシーンで迫り来る恐怖を感じ、また作品後半ではゴジラの圧倒的強さとその存在感に圧倒されます。しかし、そんなゴジラでさえも、官僚たちと有識者達の一般常識の想像を遥かに超えた思考合戦により編み出された奇想天外な作戦によって人類とゴジラが死闘を繰り広げる様は文字通り手に汗握る展開で、映画を見終わったあとでさえ、強い興奮を感じていました。何度でも見直したいし、何度見ても飽きのこない素晴らしい映画であると思います。
20代男性
実はゴジラシリーズを見るのが初めてだったのがこの作品で、ゴジラ映画ってCG満載で陳腐なイメージがどうしても先入観としてあったのですが、この作品はかなりリアルな描写がなされていて迫力があり、本当にゴジラが現実の世界に出てきたらそうなりそうなシミュレーションとしても面白く、とても見ごたえが満載でした。ゴジラの襲来でめちゃめちゃにされて絶望感に浸る日本をはじめとする世界から、如何にしてゴジラを止めて平和を取り戻すかといった過程もリアルで面白く、またゴジラの謎も描写されていて、かなり新鮮で興味深く最後まで楽しむことが出来た作品でした。今までの歴代のゴジラ作品を見たことがないので従来のゴジラファンがこの作品をどう見ているのかわかりませんが、かなり素晴らしい作品であることは間違いないと思います。
40代男性
この映画の良かったところは、現実世界にゴジラが出現したら政府はどのような対応をとるのか、ゴジラを見た国民たちはどのように反応をするのかというリアルな反応を追求しているところです。今までのゴジラシリーズは割とファンタジーやSF的な要素が強かったのですが、この映画は本当にゴジラという生物災害が発生したかのような雰囲気があります。さらに今回出てくるゴジラは見た目も不気味で完全に人類に敵対している存在なため、ゴジラはみんなに愛されている怪獣というこれまでの概念を覆してくれます。この映画の中のワンシーンでお気に入りを挙げるとするならば、ゴジラが初めて熱線を吐くシーンです。自衛隊も米軍も全く歯が立たず、ただ焼き尽くされていく絶望感が画面越しに伝わってきました。
20代男性
山手線の在来線爆弾が面白かったです。石原さとみさんの英語を話すシーンが印象的で、ガッジーラのような特徴のある発音が好きです。実在するビルやお店が出てきて、それがゴジラによって壊されたり時に御社〜弊社〜と映画館でお客さんが掛け声を掛けたりしたのもネットで盛り上がっていて面白かったです。エヴァンゲリオンファンにとって、エヴァンゲリオンを彷彿とさせるBGMなどもありエヴァンゲリオンファンである私は密かに楽しめました。長谷川博己さんの演技も素晴らしかったですし、会議をしても全然決まらないのが日本の悪いところがユーモラスに表していたところも見ていて面白かったです。後で知ったのですが、隠れキャストがいたようで、もう一度見返してみたいと思いました。
30代女性